環境問題や電気自動車拡大を背景に、これまで以上にタイヤの高性能化、軽量化が求められている。トワロン®は軽量でありながら、タイヤの強度、耐摩耗性、低転がり抵抗性等に優れ、タイヤメーカーのニーズに応える事が可能である。
走行性や燃費向上、適切な空気圧維持等の観点から、タイヤの真円性維持は非常に重要な構成要素と考えられており、今後普及拡大が見込まれる電気自動車や自動運転車両においてその重要性は増していくと考えられている。トワロン®の持つ特性により寸法安定性が非常に優れ、タイヤの真円性維持に貢献する事が可能である。
トワロン®が、レーヨン、ポリエステル、ナイロン66、鉄などの一般的なタイヤ補強材よりも優れている点は下記の通りである。
・高強度
・優れた耐久性
・低転がり抵抗性(燃費改善)
・軽量
・優れた寸法安定性および熱安定性
・高い加工性
世界中で地球環境への取り組みは高まり続けており、自動車を軽量化した燃費改善は1つの貢献事例である。また自動車室内空間を広くする為に各自動車パーツの小型化、コンパクト化への期待も大きい。これらの要望に応える為、ホース部材は過酷な条件下にて使用されている。パラアラミド繊維、メタアラミド繊維は優れた補強特性を有し、ホース部材の耐久性能や耐薬品性能、耐熱性能の向上に貢献している。
トワロン®とテクノーラ®はパラアラミド繊維に属しており、引張強度や弾性率、寸法安定性に優れた特徴を持つ繊維である。これらは一般的に、冷却水や高温の空気を輸送するホース部材の補強に適している。またコーネックス®はメタアラミド繊維に属しており、長期耐熱性に優れた特徴を持つ。ターボチャージャーホースに要求される諸条件に確実に対応することが可能であり、世界中で幅広く採用されている。さらに、これまでの経験・知見を集約している私たちの研究・開発チームは、お客様独自の状況を考慮した上で、最適な補強素材の提案が可能である。また私たちは加工場やホース編組機械メーカーとも関係性を構築しており、素材提供以外でも貢献することが出来る。
トワロン®、テクノーラ®、コーネックス®は、これらを使用したホース部材や複合製品の信頼性、耐久性、性能向上に貢献する。アラミド繊維補強ホース部材の特徴、利点は次の通りである。
・250°Cまでの耐熱性
・高い耐薬品性(クーラント液やエンジンオイルの輸送が可能)
・ホース損傷機会の低減
・高温高圧条件下で耐久性、性能、形状の維持
トワロン®パルプをATクラッチ用の摩擦材に使用するのメリットは下記の通りである。
・高強度、耐久性
・優れた摩擦摩耗特性
・耐熱性
・二酸化炭素排出量を最大6%低減
トワロン®を、ブレーキパッドやライニングの材料として使用する利点は下記の通りである。
・強度および耐久性を強化
・騒音、振動、ハーシュネス(NVH)を最低限に低減 / ドライバーの快適性を向上
・製品寿命の長期化
・製造を最適化する安定した母材となる
樹脂補強材料にトワロン®、テクノーラ®、コーネックス®を使用する主な利点は次の通りである。
・ノイズ軽減
・軽量
・燃費向上
・耐摩耗性